2006年04月10日

自己実現的人間とそうでない人々との差

人間性の心理学」から自己実現的人間とそうでない人々との差に関する文章を紹介します。個人的にはこの本の最重要ポイントだと思ってます。

以下抜粋
究極的に自己実現的人間とそうでない人々との間の最も深遠な差異を導き出したのは、このような発見であった。最も深遠な差異とはすなわち、

自己実現的人間の動機づけられた生活は、普通の人々のそれとは量的のみならず質的にも異なっている

ということである。我々は自己実現者のためには、普通のとはまったく異なる動機づけの心理学、たとえば欠乏動機に関するものというよりむしろメタ動機、成長動機に関する心理学を構築しなければならないように思える。おそらく、生きていることと「生きる準備をしている」こととを区別することは有用なことであろう。

おそらく、動機づけという概念は非自己実現者にのみ適用されるべきであろう。

我々の被験者(自己実現的人間)は、もはや普通の意味での努力をしているのではなくて、むしろ発展しているのである。彼らは完全を目ざして成長しようとしているのであり、自分自身のやり方でよりいっそう完全に発展しようとしている。
普通の人の場合、動機づけとは自分たちに欠けている基本的欲求を満足させるために努力をすることである。しかし、自己実現的人間の場合には、実際のところ基本的欲求の満足についてはなんら欠けるところはないのだが、それでもなおかつ彼らには衝動があるのである。抜粋終

自己実現的人間と普通の人々では価値観の基本が、発想のベースがそもそも違うと言う事実。

ここで浮ぶのが成功本を読んでも普通の人が成功しない理由。というのも、成功者の多くはおそらく無意識、意識的に自己実現的アプローチで思考し、行動している。そして、それをTVや著書などで表している。

ところがそれを成功者の本来伝えたかった事と全く逆に受け取っているという話を良く耳にする。

具体例を挙げると、「頑張らなくていい」という言葉を成功者が上げたことで努力をやめる読者がいた。しかし本来伝えたかったのは、過剰な頑張りではなく、当たり前のことをすることが大事だという意味だったりする。
自己実現的人間の言葉を真に理解するという難しいがどういう理由からその衝動があるのか考える事はそのひとつの解決策なのではないかと考えたりする今日この頃です。
日々是学也
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keizaijiyu at 12:31│Comments(0)TrackBack(0)心の話 

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