2006年04月06日

自己実現して生きている人の愛の定義他二編

人間性の心理学」から人間の基礎的欲求とそれが満たされた後の高度な欲求についての文章を紹介しています

以下抜粋
これは選択または優先の順序である。しかしまた同時に、いろいろな意味で、この章で取り上げる低次のものから高次のものへの序列でもある。

一四 高次の欲求を探求し満たすことは、より大きな、より強い、より真実の個性につながる。
このことは、高次の欲求レベルで生きることがより多く愛の同一視をする、すなわち、より社会化することであるとする前述したことと矛盾するように見えるかもしれない。

しかしどんなに論理的にはそうであっても、それにもかかわらず経験的には真実なのである。自己実現のレベルで生きている人々は、実際に、人類を最も愛する人であると同時に、また、個人的特性を最も発達させた人でもある。このことは、フロムの、自己愛(あるいは自尊心)は他者に対する愛と括抗するものではなく共働するものであるという説を完全に支持している。

一五 欲求のレベルが高くなる程、容易にまたより効果的に心理療法がなされうる。欲求の最も低いレベルでは、心理療法はほとんど役立たない。飢えは心理療法では治らないのである。

一六 低次の欲求は、高次の欲求よりはるかに部分的で、明確で、より限定されている。飢えや渇きは、愛よりも明らかに身体的であるし、愛は承認よりも身体的なものである。また、低次の欲求を満足させるものは、高次の欲求を満足させるものよりも実体的で観察しやすいものでもある。
さらに、その欲求を鎮静させるのに満足させるものの量が少なくてすむという意味で、より限定されたものである。飢えならそれだけ食物を食べればすむが、愛、承認、認知的欲求になると、ほとんど限りないものである。抜粋終

自己実現は自己愛と他者愛を共働するものであるという認識
高次の欲求を満足させることは、低次の欲求と比べて曖昧で、量も不定だということ

この二つがポイントなのではないでしょうか?
日々是学也
ランキング登録カテゴリー変更しました!応援のクリックお願いします
*1クリックで10ポイントがカウントされます。(1日1クリック有効です)

訪問頂き、ありがとうございます、みなさんに訪問していただいてる自分は本当にツイてます
訪れていただいたすべての方とその周りの人たちに、今日もすべての善き事が、雪崩の如く起きますように


keizaijiyu at 06:36│Comments(0)TrackBack(0)心の話 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔