2006年03月14日

誤りは必ずあることを認める

中長期投資に値する企業を探す一つの考えとして名著ビジョナリー・カンパニーから「大量のものを試して、うまくいったものを残す」について紹介していきます

以下抜粋
進化の過程がもっともうまく働いているケースとして、3Mを手本にするなら、ビジョナリー・カンパニーが進化による進歩を促すにあたって学ぶべき教訓は、以下の五点である。

二 「誤りは必ずあることを認める」

変異のうちどの部分が成功するのかは、あらかじめ予想することができないので、進化の過程には誤りと失敗がつきものであることを認めるべきである。

オーキーとドリューがカーワックス事業で失敗したときに3Mがふたりを処分するか、解雇していたら、3Mはおそらく、スコッチ・テープを開発できなかっただろう。

ダーウィンの進化論の中心が、「繁殖し、変異し、強いものが生き残って、弱いものが死に絶える」であることを忘れてはならない。健全な進化を実現するには、さまざまな実験(繁殖)を、さまざまな種類で行い(変異)、うまくいったものを残し(強いものが生き残り)、うまくいかなかったものを捨てる(弱いものが死に絶える)ようにしなければならない。

言い換えれば、失敗した実験が大量になければ、活力のある突然変異にはならず、3Mには近付けない。3Mの元CEO、ルイス・レアーが語っている。「もし、秘訣があるとするなら、失敗の事業はそうとわかった時点でなるべく早く捨てることだ。…しかし、失敗にも、ある意味で価値がある。…成功から学ぶこともできるが、それにはたいへんな努力が必要だ。失敗からなら、はるかに容易に学べる」。

この章のはじめの部分で紹介したように、ジョンソン&ジョンソンでも、事業が健全に枝分かれし、百七年間、一度も赤字を出さないまでになっているが、このような事業を築くにあたって、失敗と誤りは避けることのできない対価だという見方をとっているのである。また、「カルトのような企業文化」の章で紹介した教訓も、忘れないようにしたい。ビジョナリー・カンパニーは誤りには寛容だが、罪悪、つまり、基本理念にそむく行為を許すことはない。抜粋終了

何回か書いていますが、ファーストリテイリングはまさにこの考えに則って事業をしてますね。
農業を始めて、駄目そうだったらすぐに撤退したり、海外に進出しても不採算の店舗はすぐ閉めたり。社長を変えて駄目だったらすぐに柳井氏が戻ってくるとか

中長期として買いたい企業の一つになるのではないでしょうか?
他に同様の哲学を持つ企業があったら教えてください

日々是学也
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